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日米におけるP2P技術
企業向けAPの取組みと将来動向

各種企業向けアプリケーションの提供と攻撃に強いネットワーク構築を実現する
P2P技術に関して、現況と今後、並びにアプリケーションの全貌を報告する


世界中の人々を震撼させたテロによる世界貿易センターの悲劇的な倒壊は、一方で国や企業や個人を破壊攻撃から防衛するセキュリティの甘さを全国民に露呈する大事件ともなった。今やセキュリティ対策は米国の国家目標の最優先事項におどり出た。

企業も極悪なサイバーテロなどの破壊攻撃で予期せぬ危機にさらされている状況より、セキュリティ問題を企業目標の最優先事項としてその対応に取り組むことが大惨劇の残した大きな教訓である。

現在の企業ネットワークは非常に弱い。サーバーに全幅の信頼をおいてそれが構成されているために、一度破壊されたら全ネットワークが停止し、企業の全生産活動をストップさせ、完全に麻痺させてしまう。

それでは攻撃に強いネットワークとは何か。サイバーテロの危機にさらされても、一部が破壊されても機能するそれは何か。それこそ今、マイクロソフト「ヘイルストーム」、サン・マイクロ「ジュクスタ」、インテル「P2PWG」、それに日本を含む多くの開発会社が全速力で取り組んでいるP2P技術である。

ビル・ゲイツの言葉を借りれば「インターネットは単なるデータの通り道から、相互に接続されたパソコンが協調して機能を果たす大きな分散処理ネットワークに変貌する」と。P2P技術は、一極集中サーバーからクライアントに流す現在のネットワーク形態を根本的に覆し、ビル・ゲイツの言葉通りの方向に後押しするものだ。

一方、接続されたパソコンが協調して機能を果たすP2P技術は、攻撃に強いネットワーク上に企業が必要とする各種アプリケーションを実現する。例えば、分散コンピューティング、コラボレーション・ツール、分散データ/ファイルアクセス・共有システム、コンテンツ配信などである。

既に企業は多額な投資をおこなったため、新しいP2P技術投資に恐れを抱くかもしれない。それは心配無用だ。なぜなら、既存のネットワーク資産の上にP2P技術で新たな攻撃に強い企業ネットワーク構築と各種のアプリケーションを操作することができるからだ。

本書は、近い将来、企業ネットワークの転換を迫るP2P技術の企業向けアプリケーションの取組みとその将来動向を中心テーマに、日米におけるP2P技術取組みの全貌を詳細調査し報告する。本書は一般企業ユーザーにとって、今後のあるべき自社ネットワークとアプリケーションを考慮した場合、貴重で多くの示唆に富む内容となっている。今後の御社の情報事業戦略に役立てれば幸甚である。

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